短期留学

【体験談】マルタ島の語学学校は日本人比率が低いので社会人の短期留学におすすめ

マルタ島は、社会人の短期留学に人気の留学先です。

短期留学先の候補地としては、マルタ島・セブ島・オーストラリアなどがあり、迷っている方も多いと思います。

そこで今回は、マルタ島のESE語学学校の短期留学体験談を紹介します。

短期留学を決意した理由

入社した会社にバイリンガルが多く、英語がうまく話せない私はずっと英語にコンプレックスを抱いていました。

そして英語が話せないことを同僚たちにいじられる中で悔しさが募り、転職を機に短期留学へ行くことを決めました。

短期留学先にマルタ島を選んだ理由


留学先を決めるにあたり、値段と日本人比率をアメリカ、イギリス、オーストラリア、マルタ、フィリピンで比較しました。

アメリカ、イギリス、オーストラリアは生活費も日本人比率も高く、フィリピンは生活費が安いものの日本人比率も高いということがわかりました。

最後にマルタは比較的生活費が安く、日本人比率も低いということから、マルタへ留学することを決めました。

マルタ島留学の中でも、ESE語学学校を選んだ理由

長期で語学留学に行くのであれば、長期滞在用のコースに入会したいと考えました。

というのも長期滞在コースであれば、遊びの延長戦ではなく、英語を学ぶ意志をもった学生が多いのではと思ったからです。

マルタには多数の語学学校がありますが、その中で長期滞在用コースを持つ語学学校は「ECマルタ」と「ESE」の2つでした。

そして、その2つのうちESEはホテルの経営者が経営している語学学校であり、寮の質が高いとエージェントが聞き、滞在の快適さを考え、ESEを選びました。

短期留学にかかった概算費用


授業料と寮の家賃および光熱水費は前払いで、あわせて130万円ほどでした。

航空券はエージェントを通さず自分で取り、往復で15万円ほどのチケットを購入しました。現地での食費、交際費、旅費は平均して月に15万円ほどで、トータルで90万円ほどかかりました。

月に1,2度旅行に行っていたので、私の場合は特に旅費がかさんだと思います。

日本を出る時にあらかじめ両替した3万円分のユーロを持っていき、日本円は持っていきませんでした。

海外キャッシング可能なクレジットカードを2枚持っていき、基本的には現地でキャッシングをしていました。

また滞在が3か月を超える場合ビザの取得が必要となり、その条件の1つとしてキャッシング可能なクレジットカードを持っていることが挙げられます。

留学中に滞在したドミトリーについて


私はルームシェアではなく、個室タイプを選びました。

というのも、個室タイプは割高であるものの、プライバシーが守られ、盗難の可能性が低いからです。

実際、「同室の子が毎晩見知らぬ人を部屋に連れ込むので困った」という話を聞いたことがあります。

3部屋で1つのキッチンを共有し、普段は自炊していました。

野菜や肉などは日本と価格はあまり変わりませんが、フルーツは日本に比べて相当安かったです。

私の寮は1部屋に1つバスルームが設置されており、残念ながらバスタブはありませんでしたが、トイレやシャワーで問題は特にありませんでした。

日常生活に必要なものはマルタで購入できるので困ったことは特にありませんでしたが、フラットメイトがパーティ好きだったり体臭がきつかったりすると、騒音や異臭に悩まされることがあります。

フライパンや食器などが足りない場合は学校に申請すると、部屋に補充されます。

ただし、学校のスタッフによっては文句を言っても無かったことにされてしまうので、仕事をしてくれるスタッフを探す必要があります。

語学学校での1日の流れ

午前授業日のスケジュール

時間帯内容
7:00起床
08:45~10:15授業(文法①)
10:15~10:45休憩
10:45~12:15授業(文法②)
12:15~13:00昼休憩
13:00~14:30授業(スピーキング)
14:30~自由時間(各自消灯)

午後授業日のスケジュール

時間帯内容
11:00起床、朝食兼ランチ
13:00~14:30授業(スピーキング)
14:30~15:00休憩
15:00~16:30授業(文法①)
16:30~16:45休憩
16:45~18:15授業(文法②)
18:15~自由時間(各自消灯)

授業でよかった点


授業でよかった点は3つあります。

スピーキングのテーマ設定が良い

1つは、スピーキングのクラスのトークテーマが興味深かったことです。

私が受けた講師はケンブリッジの教材を使っており、“あなたの国の社会問題は何?”など非常に興味深いテーマが多く、毎日授業を楽しく受けることができました。自分の知らないことが多いため、質問する能力が向上したと感じました。一方で、まだ若い日本人の学生は「テーマが難しすぎて、英語の前に話すことがない」と悩んでいたので、人によっては合わないこともあるようでした。社会人が多いクラスでは、スピーキングの授業時間を使って英語を使った面接の練習をするなど実践的な授業もあり、非常に勉強になりました。

理解力が高まる文法の授業

2つ目は、文法の授業で問題を解いた後、2人組を作って答え合わせをするという仕組みです。他国の学生は“私はこう考えるんだけど、あなたはどうしてこの答えにしたの?”という質問をどんどんぶつけてくるので、英語で自分の回答を説明する練習になりました。この仕組みは、自分の理解力の把握につながったと感じました。

生徒に英語での発言を促している

3つ目はとにかく生徒に喋らせるということです。文法の授業でも習ったことを使ってすぐに会話させたり、発音を矯正するために1人1人発音させたり、声に出して定着させる授業を実施していたのは、日本の学校では受けない授業だったので非常に新鮮に感じました。

授業でイマイチだった点

おおむね授業に不満はありませんでしたが、時折間違った解答を教える講師や、訛りが強く聞き取りづらい講師もいました。また、全員揃うまで授業を始めない講師の場合は、毎回15分ほど授業開始が遅れることもありました。ですが、そういった講師に当たった場合は申し出れば変更も可能なので、問題ありませんでした。また、長期滞在コースはコースの最後にプレゼンを実施するのですが、自分たちで映像を作らなければならないなど、語学力の向上以外の部分で時間を取られたのはやや不満に感じました。

授業を受ける際に工夫していた点


授業を受ける際に工夫した点は、“同じクラスの学生を楽しませる”ということでした。というのも、クラスではグループを作って会話をすることが多く、あらかじめコミュニケーションが取れていないと、“アクセントがわからず、相手の言っていることがわからない”結果として、“会話が盛り上がらない”ということになります。そのため、初めて話すクラスメイトに対しては自分から積極的に話を聞くようにして、まずはその人のアクセントに慣れ、会話を弾ませるようにしていました。

マルタ島の短期留学で成長を実感した点

マルタに語学留学して最も成長を感じたのは、スピーキングのスキルでした。“自分は英語なんて話せない”とずっと思っていましたが、留学生活も後半になると自分の言いたいことがスムーズに出てきたり、“この人英語うまいなあ”と自分が感じる他国の学生に“英語がうまいね”と褒められたりした時に、自分の成長を実感しました。

まとめ

マルタに滞在中、“あなたは他の日本人と違うわね”と2つの意味で言われたことがありました。1つの意味は、“日本人訛りが強くない”ということでした。もちろんいまだに日本人のアクセントは残っていますが、他国の学生いわく“他の日本人は訛りが強すぎて何を言っているのかわからない”と言っていました。2つ目の意味は、“コミュニケーションがとりやすい”ということでした。“他の日本人は、日本人同士で固まりすぎている”“日本人と仲良くなりたくても、シャイなのか打ち解けられない”と言っていました。これらを改善するためには、自分のアクセントを意識すること、それから自分でやりすぎているかなと思うくらいフレンドリーに人と関わる必要があると思います。

この記事で紹介した語学学校

以下は、体験談寄稿者の留学プランです。

学校名European School of English
所在地マルタ島 セントジュリアンズ
期間半年間
授業料+家賃約130万円(約21万円×6か月)
航空券代約15万円

【総評】マルタ島ESE語学学校の満足度を項目別に評価

講師レベル
短期コースの講師は少し“バイトだからやっている”感がありましたが、長期コースの講師はみんな熱意があるように感じました。
カリキュラム
スピーキングと文法の2つの授業がありますが、それぞれレベルを分けることはできないのがやや不満でした。例えば、文法はできるけどスピーキングが得意でない場合、スピーキングのレベルにあわせた授業を取ることになるため、文法のクラスが退屈に感じることがありました。
日常生活
「マルタは退屈でやることがない」という人も多くいましたが、私は暇さえあればマルタを拠点に色々な国に旅行していたので、不満はありませんでした。