LeWagonというプログラミングスクールをご存知ですか?
LeWagonはフランス発のプログラミングブートキャンプで、講義や演習がすべて英語で行われます。
今回は、プログラミング初心者の私が、英語オンリーのブートキャンプLeWagonで9週間缶詰になった体験談を紹介しようと思います。
短期集中で学べるブートキャンプに興味を持つ
プログラマーにキャリアチェンジするため当時勤めていた会社を辞めることを決意していたので、いっそのこと短期集中で一気に学べるブートキャンプが良いのではと思いました。
通信教育は自分の時間で学べるので、良い面もありますが、どうしても怠けてしまう可能性があります。
しかし、ブートキャンプで通学するのであればその心配はないですし、何より今まで毎日通勤してきた労力を全てブートキャンプに注ぎ込めば難解なプログラミングも身につけられるのではないかと思ったのです。
品質重視&英語オンリーのLeWagonに決定
通学で毎日通う以上、ある程度の価格はかかることは覚悟していましたし、今後の人生に関わることなので、安さよりも品質を重視しました。
元々海外に興味を持っていたところ、日本なのに英語オンリーで勉強でき、講師やクラスメートもほぼ外国人というLeWagonを知りました。
フランスで誕生したスクールなので、日本国内の情報がまだ不足している点は気になりましたが、海外サイトを見たところ人気・内容ともに多くの人が満足していることを知ったので、その時には既に私の心の中はLeWagon一択でした。
その後、Kredoなどと言った日本企業運営で英語オンリーで学べる学校もあることを知りましたが、それらはクラスメートが日本人だらけだった点やセブ島まで行く必要があることを踏まえ、当初通りLeWagonの選択を優先しました。
LeWagonの参加費用
LeWagonは早割など状況によって様々な割引がありますが、費用は9週間で合計70万円くらいです。
HTML/CSS、 Ruby、Ruby On RailsといったWebアプリを独力で立ち上げるのに不可欠な知識を一通り学ぶことができます。
コースの内容としては、ビデオ視聴による予習、講師による授業、課題取り組み、自身のコーディングを発表、暗記カードによる宿題を日々繰り返します。
月曜から金曜日まで9:00-19:00までみっちりと授業が行われます。
最終週にはチームで取り組んだオリジナルのWebアプリを発表します。
LeWagonのメリット
教材が充実していて、かつ毎日課題満載
まず、LeWagonでは、毎日のカリキュラム全てに対応するビデオや課題があります。
例えば、Rubyの文法を学ぶ日はRubyの文法についての講義、JavaScriptならJavaScriptという具合です。
日本のプログラミングスクールでは、会員期間が過ぎてしまうと、ビデオを全く見られなくなるものが多いです。
テキストは買ったらずっと参照できるのに、Webは見られなくなるなんて理不尽ですよね。
しかし、LeWagonでは全てのカリキュラムを卒業後もずっと見続けることができます。これは大変ありがたく、今でも視聴しています。
講師は現場トップレベルのプログラマー
二つ目は講師の質です。
講師専門ではなく、実際にインターナショナルな現場で実践を積んでいる講師が指導してくれるので、大変有意義です。
また、9週間ずっと同じ講師ではなく、1~2週間毎に変わりますので、新鮮な気持ちで学習することができますよ。
日本人比率が低く、モチベーションがあがる
三つ目は、チームメートの存在です。
授業料が高いこともあり、冷やかしレベルで来る人はおらず、皆モチベーションが非常に高いですし、起業まで考えている人も多いです。
さらに、日本人の比率も少ないのがかえってメリットです。日本人が多いとつい固まってしまいがちですよね。
その点世界各国からきたクラスメートと一緒に作業をすることで多くの刺激を受けます。
海外基準の教育を英語で受けられる
最後が英語での授業です。
IT業界は海外と密接に繋がっていますし、マニュアルも英語で書かれているものが多いです。
であれば、最初から英語で学んだ方が得ですよね。
実際に私も卒業後は日本語の教本ではなく、海外のオンラインマニュアルで解説を理解できるようになったのが大きなメリットでした。
自分から積極的に動かないと学習効果が低い
自分から発言して都度疑問点を解消していくようにしなくては、一人だけ授業についていけないという可能性は大いにあります。
日本の学校に通っておもてなしを受ける感覚ではいけません。
ただし、講師・TAはやる気がある人に対しては、基本的には親切・丁寧ですので、まずは自分から積極的に食らいついていく姿勢が必要です。
消極的にただ座って言われたことを暗記、作業というだけでは、何も得られないと覚悟しておきましょう。
英語オンリーの正直な感想
最低でもTOEIC700点以上の英語力は必要
講師もチームメートも各国から集まっているので、英語のアクセントも独特で何を言っているかわからない場合もあります。
また、テキストも全て英語なので、最初のうちは日本語テキストを買って自分の中で不足している知識を補充しないとついていけませんでした。
日本人比率は少なく、ほとんど英語で困る人はいないでしょうし、その輪に最初は入り込めないかもしれません。
留学経験がなくても最初頑張れば、どんどんついて行けるようになると思いますが、私の感覚ではTOEICスコア700点未満の方にはかなり厳しい戦いになると思います。
最低でもTOEIC700~800点代の実力はないと、何も理解できずに9週間が過ぎると思います。
私は当初、講師に何がわからないか尋ねられても、「それを英語で伝えられないんだよ!」と勝手に苛立ってしまうときもありました。
しかし、必死に食らいつき続けたこともあり、1ヶ月後くらいには英語での会話や授業にほとんど支障がなくなりました。
英語に不安がある場合は日本のブートキャンプの方がよい
結論としては、英語に多少不安がある場合は、プログラミング理解度を優先して日本のブートキャンプに参加した方が無難だと思います。
ちなみに、私の同期はTECH::CAMPに行っていたそうです。
今ならまだ無料体験レッスンもやっているそうなので、興味があったら早めに予約しておいた方がよさそうです。
LeWagonでプログラミングの全体像がつかめた
プログラミングについては、全体像をつかめましたし、卒業後は独力でWebアプリを立ち上げることもできるようになりました。
自分の制作物を見直した時に、LeWagonに入って良かったと実感しましたね。
まとめ
LeWagonは英語オンリーで周りもほぼ外国人という環境なので、大変な授業です。
しかし、だからこそ終わった後に得られるものは大きいです。英語とプログラミングを身につければ、海外勤務も可能です。
海外生活に憧れる人はぜひ検討してみてください。
【総評】LeWagonの満足度を項目別に評価
講師 | 基本的に親切。しかし、こちらから積極的に質問しなければ教えてくれない場合があるし、外国人らしく、明からさまな苛立ちを見せる時もあります。 | |
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カリキュラム | 半永久的に使用できるWeb教材は宝物。また、予習・復習・実践・プレゼンといったことが上手に散りばめられており、大変効率的な学習が可能になっています。 | |
学習環境 | 少人数教育のため、講師はほとんどの生徒に目が行き届いていると思います。講師とティーチングアシスタントの数を合わせると適切な人数でしょう。 |